ピッツバーグに住んでいると、電車に乗る機会はあまり多くありません。市内にはPittsburgh Light Rail (ピッツバーグ・ライトレール) という電車が走っていますが、たいていの場所へはバスで移動できてしまいます。でも、せっかくだったら アメリカの電車にも乗ってみたい! ということで、Amtrak (アムトラック) という長距離列車に乗って、Altoona (アルトゥーナ) という小さな町に行ってみました。
2回に分けてお送りするアルトゥーナレポ。前編となる今回は、アムトラックの乗車レポートです。車内の様子と、カフェカーを利用した感想、そして車窓から見えたアルトゥーナの名所、Horseshoe Curve (ホースシューカーブ) について書きます。
Amtrakとは?
Amtrak (アムトラック) はアメリカの各地を結ぶ、旅客鉄道サービスを運営する会社です。「America」と「Track」を合わせてAmtrak (アムトラック) と名付けられました。アメリカ全土に約3万4000キロメートル以上の路線網を持ち、500以上の駅に乗り入れています。 長距離路線には食堂車や、個室・寝台を備えた車両が連結されており、車窓からの景色を楽しむ旅の手段としても人気があります。
路線網や新幹線との違いは、アムトラックの路線と特徴 にまとめています。
ピッツバーグ駅からAmtrakに乗車
ピッツバーグからアルトゥーナには、Pennsylvanian (ペンシルバニアン号) で行くことができます。運行本数は1日1本です(2026年秋に、2本目が追加される予定です)。ペンシルバニアン号は朝7:30にピッツバーグを出発し、ハリスバーグ、フィラデルフィア等を経由して、夕方5時前ごろにニューヨークに到着します。

ピッツバーグ駅は、ロタンダ と呼ばれる丸天井になっていることでも知られています。夜にはライトアップもされ、優雅な雰囲気を醸し出しています。

6:50頃に駅に到着し待合室に入ると、既にたくさんの人がいました。出発時間の少し前になると、駅員さんからホームに誘導されます。行き先に応じて乗る車両が分けられており、ホームで駅員さんに行き先を伝えると、乗る車両を教えてくれます。

クラスは2つあり、アルトゥーナまで Coach (エコノミークラス) で行くと約27ドル、ビジネスクラスで行くと約42ドル です。購入する日によって値段は変動するのでご注意ください。
私が利用したエコノミークラスの座席は、思ったより1席ごとの空間が広く、足を置けるフットレストやリクライニングもついていて、座り心地も良いです。車体は少し古めで、お手洗いはあまり綺麗ではありませんが、今回は2時間半ほどの旅なので、そこまで気になることはありませんでした。
ただ、電車が走り出すと想像以上に揺れます。新幹線に慣れている日本人は少し驚くかもしれません。乗り物酔いするほどの揺れではありませんが、長距離を移動する人や乗り物酔いしやすい人は、疲れてしまう可能性があると感じました。

カフェカーで朝ごはんを購入
ピッツバーグ駅を出発して30分ほど経つと、カフェカーがオープンしました。ペンシルバニアン号にあるのは、寝台列車にあるようなフルサービスの食堂車ではなく、軽食やスナックを買える「カフェカー(Café Car)」です。日本の新幹線のようなワゴンでの車内販売はありませんが、このカフェカーでご飯やスナック、飲み物を購入することができます。 カフェカーの席で食べることも、自分の席に持ち帰って食べることもできます。

朝ごはんから夜ご飯、お菓子、飲み物、お酒まで、長距離列車なだけあってメニューは豊富です。私は卵とチーズのサンドイッチ、コーヒー、M&M’s を購入しました。

温かいサンドイッチとコーヒーはとても美味しく、早起きの疲れを癒してくれました。
アルトゥーナの名所、ホースシューカーブを通過
電車に揺られること2時間強。アルトゥーナの名所、ホースシューカーブを通過するとの車内アナウンスがありました。
ホースシューカーブとは、ペンシルバニア鉄道の急カーブの区間のことです。上から見ると馬の蹄鉄のように見えることから「ホースシューカーブ」という名で知られています。 全長は約724m(約2,375フィート)で、ここを通る間に220度も向きを変える、珍しい急カーブです。

車窓からは、通過する電車が間近で見られる展望公園や、キッタニング貯水池を見ることができます。電車ではなかなか見られない急カーブに、とても興奮しました。アルトゥーナ観光をした際にお話ししたタクシーの運転手さんによると、秋は紅葉がとても綺麗で圧巻の景色だそうです。
アルトゥーナ駅に到着
ホースシューカーブから10分ほど走ると、アルトゥーナ駅に到着です。駅自体はピッツバーグ駅に比べると小さめですが、私を含め10人ほどが降車していました。

駅からは、名所の1つでもあるAltoona Railroaders Memorial Museum (アルトゥーナ鉄道記念博物館) も見え、鉄道好きにはたまらない町だということが伺えます。
ピッツバーグのインクラインピッツバーグのインクライン — 2路線を乗り比べたレポアメリカ最古のモノンガヒラで登り、丘の上の道を歩いて移動して、デュケインで下る欲張りルートを回ってきました。2つの車体と2つの景色、尾根の散歩を一度に味わえます。運賃・営業時間・支払い方法もあわせてまとめました。まとめ
アルトゥーナ日帰り旅の前編、今回はAmtrakの乗車レポを中心にお届けしました。
日本では毎日のように乗っていた電車も、ピッツバーグに来てからはめっきり乗らなくなっていました。特別電車が好きというわけではありませんが、久しぶりに乗って普段とは異なる景色を眺めていると、なんだか童心にかえることができました。電車に揺られながら食べる温かい朝食は、普段とは違った特別な味わいです。
アメリカは車社会ですが、時には電車旅も良いものだなと感じた旅でした。次回はアルトゥーナの観光レポをお届けします。
この記事で使える英語
Amtrakでの移動やカフェカーで使える英語表現です。
Which car is for Altoona?(アルトゥーナ行きはどの車両ですか?)
ペンシルバニアン号は行き先によって乗る車両が分かれています。ホームで駅員さんに確認するときに使えます。
- Excuse me, which car is for Altoona?(すみません、アルトゥーナ行きはどの車両ですか?)
Can I get a coffee and a sandwich?(コーヒーとサンドイッチをもらえますか?)
カフェカーで注文するときの一言です。
- Can I get a coffee and an egg and cheese sandwich?(コーヒーと、卵とチーズのサンドイッチをもらえますか?)
Is this seat taken?(この席は空いていますか?)
自由席で座る場所を探すときに便利です。
- Excuse me, is this seat taken?(すみません、この席は空いていますか?)




