2回に分けてお送りするアルトゥーナレポ。前編ではアムトラックの車内の様子をご紹介しました。後編となる今回は、アルトゥーナの観光名所である鉄道員記念博物館とホースシューカーブ、そしてダウンタウンのグルメについて書きます。
前編のAmtrak乗車レポ もあわせてどうぞ。
コンビチケットを購入
アルトゥーナに着いてまず向かったのは、Railroaders Memorial Museum(アルトゥーナ鉄道員記念博物館)。アムトラックの駅から、線路の上を通る橋を渡ったところにあります。
アルトゥーナの観光名所は主に2つ、鉄道員記念博物館とホースシューカーブです。両方に行くなら、コンビチケットを買うのがおすすめ。2026年8月時点では、大人1枚30.26ドルで両方に入れました(料金は変動するので、最新は公式サイトで確認を)。チケットは博物館のホームページ からも購入できますが、私は事前に買っていなかったので、まずは博物館の窓口で購入しました。なお、両施設とも月曜・火曜は休みなので、訪れる曜日にも注意です。

橋の上からは、貨物列車が通るのを見ることもできます。ちなみに、この区間の線路を所有しているのは貨物鉄道会社のNorfolk Southern(NS)で、アムトラックは一部を除く全国の大半の路線で、こうした貨物会社の線路を借りて走っています。そして、この貨物列車がとても長いことが多いのです。実際に橋の上から、貨物列車が通過するのに何分かかるか計ってみたところ、なんと約5分もかかっていました。

ホースシューカーブ
コンビチケットを買って、次に向かったのはホースシューカーブです。ここへは車での移動になります。アメリカではレンタカーが一般的だと思いますが、私はUberを利用しました。田舎だと配車がなかなかつかないこともあり、実際このときもLyftでは車が見つからなかったのですが、Uberなら5〜10分ほどで迎えに来てくれました。田舎では配車アプリを一つに絞らず、いくつか試してみるとよさそうです。
ホースシューカーブとは、ペンシルバニア鉄道の急カーブの区間のこと。上から見ると馬の蹄鉄のように見えることから「ホースシューカーブ」と呼ばれています。 全長は約724m(約2,375フィート)で、ここを通る間に220度も向きを変える珍しい急カーブです。アムトラックで実際にこの急カーブを通過しましたが、Horseshoe Curve National Historic Landmarkと呼ばれる展望公園からは、目の前でカーブと、そこを走るアムトラックを眺めることができます。

展望公園のふもとには、建設の歴史やさまざまな線路の種類を学べる展示室があります。1850年代初頭から約3年をかけて1854年に完成したホースシューカーブは、機械を一切使わず、つるはしやシャベルで、人の力だけで築かれました。 1966年にはアメリカ合衆国の国定歴史建造物に、2004年には歴史的土木建造物(ASCEの土木遺産)にも指定されています。昔の人の地道な努力と不屈の闘志には、感嘆せざるをえませんでした。


展望公園へ
展望公園へは、インクラインに乗るか、階段で上がるかの二択です。私が行った日はインクラインが運行していなかったため、階段で上がりました。子どもたちも難なく上っていたので、そこまできつい階段ではありません。

階段を上ると、ペンシルバニア鉄道の車体、アムトラックが通る線路、そしてふもとにはキッタニング貯水池を見ることができます。タイミングが良いと、走るアムトラックから手を振る人の姿も。自然に囲まれて空気もおいしく、派手ではないけれどどこか落ち着く雰囲気で、観光客だけでなく地元の人ものんびりと過ごしていました。


アルトゥーナ鉄道員記念博物館
ホースシューカーブの展望公園を堪能した後は、再び鉄道員記念博物館に戻り、展示を見ました。ペンシルバニア鉄道ができた頃のアメリカや、鉄道員たちの暮らしを知ることができ、当時のアメリカ人の雰囲気がとてもリアルに感じられます。



昼食はTom & Joe’s Dinerで
博物館を堪能した後は、昼食にTom & Joe’s Diner というレストランへ。レトロなたたずまいで、これぞアメリカのダイナー!という雰囲気です。メニューが豊富で、ステーキ、ハンバーガー、サンドイッチなど、いかにもアメリカンな料理を楽しめます。



私が注文したハンバーガーは、特別に美味しい!というわけではありませんでしたが、とにかくアメリカの雰囲気を楽しむには最高のお店だと感じました。
電車まで、カフェとアイスで一息
昼食のあとは、帰りの電車まで少し時間があったので、ダウンタウンで寄り道をしました。
一軒目は、The Clay Cupというスペシャルティコーヒーのお店。ダウンタウンの中心にあり、豆を自家焙煎しているこだわりのカフェで、陶器(ポタリー)の絵付け体験もできるユニークなスポットです。居心地がよく、駅からも近いので、電車の待ち時間を過ごすのにぴったりでした。
二軒目は、Heritage Ice Creamというアイスクリーム屋さん。食後の甘いもので、出発までの時間をのんびり過ごしました。小さな町ですが、こうして気軽に寄り道できるお店があるのは嬉しいところです。
アムトラックで帰還
アルトゥーナは小さいながらも、穏やかな空気の流れる素敵な町でした。ダウンタウンにはレストランやカフェもあり、町の人たちが談笑する様子が見られます。都会の喧騒から少し離れたいときの日帰り旅には、最適な町かもしれません。
帰りは、再びアルトゥーナ駅からアムトラックに乗ります。ただ、この帰りの列車は30分以上の遅延。さらにピッツバーグ駅に着く直前で急にスピードが落ち、なかなか進まず、遅れがさらに広がりました。アムトラックは貨物列車が優先される区間も多く、こうした遅延は起こりがちなので、時間に余裕をもって予定を組むのが安心です。
車内は意外と混んでいて、2人がけの席のほとんどに、少なくとも1人は座っているような状態でした。ペンシルバニアン号は人気の路線で、近年は乗客数が過去最多を記録しているそうで、その盛況ぶりを実感しました。先ほど見たホースシューカーブを再び通り、ピッツバーグへと戻りました。

アムトラックの路線と特徴アムトラックの乗り方 — ピッツバーグ駅から東海岸へピッツバーグの駅からアムトラックに乗り、東海岸の高速列車Acelaや寝台列車も使いました。線路を借りて走るから遅れる、という仕組みを知ると、日本の新幹線とは別の乗り物だと分かります。予約方法もまとめました。まとめ
アルトゥーナ日帰り旅の後編、今回は観光を中心にお届けしました。
主な観光地はホースシューカーブとアルトゥーナ鉄道員記念博物館。ホースシューカーブからの景色は圧巻で、博物館の展示は、特別電車に興味がなくても十分楽しめる、とてもリアルなものでした。
特別に美味しいレストランやカフェが揃っている町、という感じではありませんが、住民がまったりと過ごせて、昔ながらの雰囲気のお店がいくつかあり、ピッツバーグではあまりできない経験ができました。
そして嬉しいことに、これまでアムトラックのピッツバーグ〜ニューヨーク間は1日1往復だけでしたが、2026年11月中旬より2往復に増える予定です。アルトゥーナは観光名所がたくさんあるわけではなく、帰りの電車まで少し時間を持て余す感じもありましたが、今後はよりピッツバーグから訪れやすい町になるかもしれません。
この記事で使える英語
アルトゥーナ観光で使える英語表現です。
Do you have a combo ticket for both sites?(両方に入れるコンビチケットはありますか?)
博物館とホースシューカーブの両方に行くなら、まずこれを確認しましょう。
- Do you have a combo ticket for both sites?(両方に入れるコンビチケットはありますか?)
Can I get a cheeseburger, please?(チーズバーガーをください)
ダイナーで注文するときの定番フレーズです。
- Can I get a cheeseburger and fries, please?(チーズバーガーとポテトをください。)
Can I get the check, please?(お会計をお願いします)
食べ終わって、席で会計をお願いするときに。アメリカのダイナーでは席で支払うことも多いです。
- Excuse me, can I get the check, please?(すみません、お会計をお願いします。)
制度・料金は2026年8月時点で確認しています。変更に気づかれた場合は お問い合わせよりお知らせください。




