アメリカに来たら一度は食べてみたいハンバーガー。数あるチェーンの中でも、日本で名前をよく聞くのが Five Guys(ファイブガイズ) です。名前は前から知っていたものの実際に食べたことはなかったので、今回はピッツバーグ大学の近くにある店舗へ行ってみました。

結論から言うと、お肉のジューシーさに「人気があるのも納得」と感じるバーガーでした。ただ、初めて行くと「regularって何が2つ?」「トッピングが多すぎて選べない」と戸惑う場面もあったので、今回は歴史や店舗の様子に加えて、初めてでも失敗しないための注文のコツまで、日本人目線で詳しくご紹介します。

Five Guysとは?

Five Guysは、1986年にバージニア州アーリントンで生まれたアメリカ発のハンバーガーチェーンです。創業したのは、ジェリー・マレル(Jerry Murrell)と妻のジェイニー(Janie)夫妻とその息子たち。「大学に行くか、商売を始めるか」と息子たちに選ばせたところ、彼らは商売を選び、家族でテイクアウト中心の小さなバーガー店を始めたのがスタートでした。

面白いのが店名の由来です。よく「5人の息子にちなんだ名前」と紹介されますが、正確にはもう少し込み入っています。開店当時、マレル家の息子は4人(ジム・マット・チャド・ベン)で、当初の「5人の男たち(Five Guys)」は父ジェリーと4人の息子を指していました。ところがその後、開店から1〜2年ほどのうちに5人目の息子タイラーが誕生。ジェリーは自分を勘定から外し、「Five Guys」を5人の息子を指す名前へと意味をずらしたのです。ジェリー本人も「だから実際には(父を入れて)6人いるんだけどね」と語っています。何気ない店名に、こんな家族の物語が隠れているわけです。

その後、地元ワシントンD.C.周辺で熱狂的な人気を集め、2003年にフランチャイズ展開を開始。そこから一気に店舗数を伸ばし、今では世界各国に広がる人気チェーンへと成長しました。

まず知っておきたい「regularは2枚肉」問題

Five Guysで初見の日本人が一番驚くポイントが、バーガーのサイズ表記です。ここを知らずに注文すると、想像の倍のボリュームが出てきて面食らいます。

Five Guysのバーガーには「regular(レギュラー)」と「Little(リトル)」があり、この違いはパティ(お肉)の枚数です。regularはなんと2枚肉、Littleが1枚肉。パンのサイズは同じで、肉の枚数だけが違います。

つまり、Littleと聞くと「小さい=子ども用?」と思いがちですが、Littleでも他店の普通のハンバーガー1個分ほどのボリュームがあります。よほどお腹が空いていない限り、まずはLittleで頼むのが失敗しないコツ。私も次からはLittleにしようと心に決めました。regularを頼むなら、覚悟して臨んでください。

トッピングは15種類が全部無料

Five Guysのもう一つの大きな特徴が、トッピングを自分好みに、しかも無料で選べることです。公式にも「You Choose The Toppings」と掲げられているとおり、バーガーは自分でカスタマイズするのが基本スタイル。

選べるトッピングは全部で15種類ほどあり、代表的なものはこんな顔ぶれです。レタス、トマト、ピクルス、グリルドオニオン(炒め玉ねぎ)、グリルドマッシュルーム、生の玉ねぎ、ピーマン、ハラペーニョ、マヨネーズ、ケチャップ、マスタード、レリッシュ、A.1.ソース、BBQソース、ホットソースなど。

ポイントは、これらのトッピングがいくつ乗せても無料だということ。追加料金がかかるのは、ベーコン・チーズの追加・パティの追加くらいで、野菜やソースはどれだけ足しても値段は変わりません。「有料かな?」と遠慮する必要はないので、好きなものを気兼ねなく組み合わせられます。シンプルに食べたい人も、野菜やソースを盛りたい人も、自分好みの一品にできるのが魅力です。

実際のメニューや価格は店舗によって異なる場合があるので、訪れる前に公式サイトで確認しておくと安心です。

Five Guys公式メニューはこちら

注文に迷ったら「All The Way」

とはいえ、初めて行くとトッピングが多すぎて「何を選べばいいのか分からない……」となりがち。私も最初は少し迷いました。

そんなときに便利なのが “All The Way”(オール・ザ・ウェイ) という注文方法です。All The Wayと伝えると、Five Guys定番のトッピングをまとめて乗せてくれます。具体的には、レタス、ピクルス、トマト、グリルドオニオン、グリルドマッシュルーム、ケチャップ、マスタード、マヨネーズという王道の組み合わせ。ひとつずつ英語で指定しなくて済むので、初めての注文でもぐっと楽になります。

英語に自信がなくても、“I’d like a cheeseburger, all the way."(チーズバーガーを全部乗せで)のように伝えればOK。苦手なものがあれば「No pickles(ピクルス抜きで)」のように個別に外してもらうこともできます。

今回訪れたのはピッツバーグ大学近くの店舗

今回訪れたのは、ピッツバーグ大学(University of Pittsburgh)のすぐ近く、オークランド地区にある店舗です。

Five Guys

117 S Bouquet St, Pittsburgh, PA 15213

営業時間:毎日 11:00〜22:00(変更の可能性があるので公式や地図で最新をご確認ください)

📍 Google Mapsで店舗の場所を見る

大学のキャンパスに囲まれたエリアで、周辺には飲食店も多く、観光や大学見学のついでにも立ち寄りやすい立地です。ただし人通り・車通りが多い一帯なので、車で行く場合は駐車場探しに少し苦労するかもしれません。

店舗の外観(赤と白が目印)

店舗の外観は、Five Guysらしい赤と白を基調としたデザイン。「Five Guys」と大きく書かれているので、初めてでも迷わず見つけられます。

注文カウンター

店内に入ると、まず正面に注文カウンター。赤と白でまとめられた内装はレトロなアメリカのバーガー屋さんという雰囲気で、席数もそれなりにあって清潔でした。

オープンキッチンで調理中の様子

Five Guysはファストフード店ですが、注文を受けてから一つずつ手作りするスタイル。カウンターの奥はオープンキッチンになっていて、パティを焼く様子やポテトを揚げる様子を眺めながら待てるのも楽しいところです。

待ち時間は無料のピーナッツ

Five Guysに来て驚くのが、無料のピーナッツ。店内に殻付きピーナッツの箱が置かれていて、料理を待つあいだ自由につまめます。スマホもなかった時代に「待ち時間の暇つぶし」として始まった名物で、今も伝統として続いているそう。紙カップに取って、殻をむきながら待つのがFive Guys流です。

ただし、ピーナッツアレルギーがある方は要注意。Five Guysはピーナッツオイルでポテトを揚げており、店内にもピーナッツがあるため、アレルギーのある方には向きません。店内にピーナッツを置いているのは、こうしたアレルギーの人への「入口での注意喚起」の意味もあると言われています。なお店舗によっては、箱を常設せず「言えば出してくれる」形になっていることもあります。

お肉がとにかくジューシー!

そして、いよいよバーガー。

ボリューム満点のバーガー

見た目からしてかなりのボリューム。実際に食べてみると、まず感じるのがお肉のジューシーさです。パティは冷凍を使わない挽きたての牛肉(80/20の粗挽き)で、噛むとしっかり肉汁があふれます。「アメリカのバーガーを食べている!」という満足感のある味わい。バンズ・野菜・ソース・お肉のバランスもよく、ボリュームのわりに思ったより食べやすいバーガーでした。

フライドポテトはシェア前提の量

バーガーと一緒にポテトも注文しました。

山盛りのフライドポテト

Five Guysのポテトは、店内でじゃがいもをカットして、注文を受けてから揚げる作りたて。100%ピーナッツオイルで揚げるのがこだわりで、外はカリッと中はホクホクです。

そして有名なのが、とにかく量が多いこと。メニューのサイズ表記だけ見て「これくらいなら食べられそう」と思っても、受け取ると紙袋いっぱい、しかもカップからあふれるほど詰めてくれます。1人で完食するのはなかなか大変なので、複数人でのシェアがおすすめ。普通の塩味のほか、スパイシーな「ケイジャン(Cajun)」味も選べるので、好みで試してみてください。

ドリンクは100種類以上から選べる

ドリンクもFive Guysならではの体験です。店内にはコカ・コーラの 「フリースタイル(Freestyle)」 という大型のタッチパネル式マシンが置かれていて、100種類以上のフレーバーから選べます。普通のコーラやスプライトはもちろん、チェリー味・バニラ味・オレンジ味…と自分で好きに組み合わせられるのが面白いところ。実はFive Guysは、このフリースタイル導入の先駆けとなったチェーンの一つでもあります。

セルフサービスでおかわり自由なので、食事のあいだ好きなだけ試せます。さらに手作りのミルクシェイクも、13種類のミックスイン(トッピング)を無料で好きに組み合わせられるので、甘いもの好きはぜひ。

「高級ファストフード」の価格感

初めて行く人が驚きやすいのが価格です。一般的なファストフードと比べると、Five Guysは決して安い部類ではありません。regularバーガー(2枚肉)はおよそ$9〜14、Littleはそこから$2ほど安いくらいが目安。バーガー+ポテトで 1人あたりおよそ$15〜20(その時の為替レートによりますが、日本円でおおよそ2,000〜3,000円台)を見ておくとよいでしょう。ドリンクやシェイクを足すと、さらに上がります。価格は店舗や地域で変わるので、正確には公式アプリやサイトで確認するのが確実です。

そのため「安くお腹いっぱい」というより、「少し贅沢なハンバーガーを気軽に楽しむ」 感覚に近いかもしれません。ただ、注文を受けてから手作りすること、トッピングが自由で無料なこと、お肉がジューシーなこと、ポテトが山盛りなこと、無料のピーナッツがあること——と、一般的なファストフードとは一線を画す魅力があり、たまに無性に食べたくなるタイプのバーガーでした。

日本人の口にも合う?

実際に食べてみて感じたのは、日本人にもかなり食べやすいバーガーだということ。アメリカらしいボリュームはありますが、味そのものは奇をてらったものではなく、お肉のおいしさをまっすぐ味わえます。「アメリカのハンバーガーを食べてみたい」という人にはぴったりで、特にジューシーなお肉が好きな方にはおすすめです。トッピングを自分で選べるので、野菜を多めにしたり、ソースを調整したりと、自分好みに寄せられるのも嬉しいポイントでした。

まとめ

今回はピッツバーグ大学近くのFive Guysで、アメリカ定番のバーガーを実食してきました。特に印象に残ったのは、やはりお肉のジューシーさ。「これぞアメリカのハンバーガー」という満足感がありました。無料のピーナッツや、100種類以上から選べるドリンク、無料で盛り放題のトッピングなど、Five Guysならではの楽しみも詰まっています。

初めて行くなら、覚えておきたいのは3つ。「regularは2枚肉、まずはLittleで十分」「ポテトは量が多いのでシェアがおすすめ」「トッピングに迷ったらAll The Way」。この3つを押さえておけば、初回でも気持ちよく注文できるはずです。

ピッツバーグで「アメリカらしいバーガーを食べたい」という方は、ぜひ候補に入れてみてください。私も次は、違うトッピングでもう一度食べてみたいと思います。

この記事で使える英語

Five Guysで注文するときに使える英語表現をまとめました。

A cheeseburger, all the way.(チーズバーガーを全部乗せで)

定番トッピングをまとめて乗せてほしいときの魔法の言葉。ひとつずつ指定しなくて済みます。苦手なものは “No pickles”(ピクルス抜き)のように後から外せます。

  • I’d like a cheeseburger, all the way.(チーズバーガーを全部乗せでお願いします。)

Little or regular?(リトル? それともレギュラー?)

店員さんから聞かれることのある質問です。regularは2枚肉、Littleは1枚肉。1枚でも十分な量なので、迷ったらLittleがおすすめです。

  • Can I get a Little cheeseburger, all the way?(リトルのチーズバーガーを全部乗せでもらえますか?)

For here or to go?(店内ですか、お持ち帰りですか?)

会計時によく聞かれます。店内で食べるなら “For here”、持ち帰りなら “To go” と答えます。

  • For here, please.(店内で食べます。)

Can I get a refill?(おかわりもらえますか?)

ドリンクはセルフサービスでおかわり自由。マシンの使い方に迷ったら、こう聞けば教えてもらえます。

  • Excuse me, can I get a refill?(すみません、おかわりしてもいいですか?)