アメリカで生活を始めると、ふとした瞬間に日本の味が恋しくなることがあります。納豆 を探したこともありました。そして日本のお菓子。「ポッキーが食べたい」「ハイチュウって売っているのかな?」「日本食スーパーまで行かないと買えない?」——最初はそんなふうに思っていました。
ところが実際にいろいろなスーパー を回ってみると、意外にも日本のお菓子を見かける機会があったのです。ピッツバーグ周辺のスーパーで実際に見つけたのは4つ。英語の商品名とメーカー、どこで買えたのかまで記録しておきます。
アメリカでも日本のお菓子は意外と手に入る
かつては日本食スーパーでしか見つからなかったようなお菓子も、最近は一般的なスーパーで売られていることが増えてきました。もちろん日本ほど種類は豊富ではありませんが、Targetや、地元のMarket Districtといったお店でも、日本のお菓子に出会えることがあります。
置き場所は、アジア食品コーナーとは限りません。普通のお菓子売り場にさらっと並んでいることもあるので、探してみると意外な発見があります。## ① HI-CHEW(ハイチュウ)
まず紹介したいのが、ハイチュウ。アメリカでは 「HI-CHEW」 という商品名で販売されています。

森永製菓の商品で、実はアメリカでの人気がとても高く、日本のお菓子の中でも知名度はトップクラス。マンゴー、いちご、ぶどう、青りんごなど、日本でおなじみのフレーバーが揃っています。味や独特のもちもち食感も、日本のものとほぼ同じです。
これだけよく見かける背景には、2016年にノースカロライナ州に自社の生産工場ができ、アメリカ国内で作られるようになったこともあるようです。一般的なスーパーでも手に入りやすい、代表的な一品です。
② Pocky(ポッキー)
ポッキーも比較的よく見かけるお菓子です。英語でもそのまま Pocky。

チョコレートやいちごなど、日本でおなじみの味が並びます。作っているのは 江崎グリコ。店頭では定番のチョコやいちごに加えて、いくつかのフレーバーを見かけましたが、なかでも目を引いたのが「クッキー&クリーム」味。これは日本ではあまり見かけない印象で、アメリカではクッキー&クリーム(cookies and cream)が定番フレーバーとして人気で、他のお菓子でもよく見かけます。個人的にも好きな味なので、思わず手に取りました。パッケージもかわいく、アメリカの友人へのちょっとしたプレゼントや手土産にもぴったりです。
ひとつ知っておくと便利なのが、そっくりな「Pepero(ペペロ)」という商品の存在です。今回、ポッキーとペペロを別々のお店でそれぞれ見かけたのですが、見た目は見分けがつかないほど似ています。ただ、ペペロは韓国のロッテが作る別商品で、ポッキー(グリコ)とはメーカーもルーツも異なります。ポッキー(1966年・日本)の方が先に生まれ、ペペロ(1983年・韓国)は後発のよく似た商品。店頭で「あれ、パッケージがちょっと違う?」と思ったら、それはペペロかもしれません。日本の味が恋しいときは、グリコの「Pocky」を選べば間違いありません。

③ Koala’s March(コアラのマーチ)
コアラのマーチも売られています。英語では Koala’s March。

こちらはロッテの商品で、1984年に日本で生まれたロングセラー。中にクリームが入ったひと口サイズのビスケットで、チョコレートといちごの味をよく見かけます。コアラのイラストがかわいく、アメリカの子どもにも親しみやすいお菓子です。ちなみにアメリカでは、アジア系や中南米系の食材店で扱われていることも多いので、見当たらないときはそうしたお店ものぞいてみてください。
④ Puchao(ぷっちょ)
ぷっちょは、アメリカでは Puchao という名前で販売されています。作っているのは UHA味覚糖。

面白いのが、日本での商品名は「Puccho(プッチョ)」なのに、アメリカでは「Puchao」に変えられていること。英語圏で別の意味に受け取られないよう、あえて綴りを変えているのだそうです。
食感は、グミのようでもありソフトキャンディのようでもある独特のもの。中に入った小さなフレーバー粒のつぶつぶ感が楽しく、初めて食べるアメリカ人にも印象に残りやすいようです。コーラやラムネソーダなどのソーダ系、グレープ、いちご、マンゴー、メロンなど味の種類も豊富。中には、マンゴーのように日本ではあまり見かけないフレーバーもあり、アメリカならではの発見でした。ちなみにぷっちょはゼラチン(主に豚由来)を使っているので、宗教や食習慣で豚を避ける方は原材料表示を確認すると安心です。
日本版と違うところは?
今回紹介した4つは、どれも日本のメーカーが手がける、日本生まれのお菓子です。海外向けにパッケージや商品名(綴り)が変わっていることはありますが、味や食感は基本的に日本のものとほぼ同じ。ひと口食べれば、懐かしい日本の味がするはずです。
一方で、フレーバーには“アメリカならでは”があるのも面白いところ。ポッキーのクッキー&クリームや、ぷっちょのマンゴーのように、日本ではあまり見かけない味に出会えることもあります。おなじみのお菓子で新しい味を試せるのは、海外で買う楽しみのひとつです。
注意したいのは、前述のPeperoのように「見た目はそっくりでも別の国の別商品」というケースがあること。メーカー名(グリコ・森永・ロッテ・UHA味覚糖など)を確認すると、日本のお菓子かどうかを見分けやすくなります。
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私が見かけたのは、主にTargetや、Market Districtといったスーパーです。この2つは別々のチェーンで、Market Districtは地元のGiant Eagleが展開する少し上質志向(アップスケール)のスーパー。輸入食品やお惣菜などが充実していて、どちらもアジア食品や海外のお菓子を扱うコーナーがあります。
取り扱いは店舗によってかなり差があり、アジア食品コーナーだけでなく普通のお菓子売り場に並んでいることもあります。ハイチュウやポッキーは一般スーパーでも比較的見つけやすい一方、コアラのマーチやぷっちょは専門店の方が確実なこともあるので、見つからなければアジア系スーパーもチェックしてみてください。
意外だったのは、大型スーパー以外でも見かけたこと。ペンヒルズ(Penn Hills)のショッピングモールにある、日本の100円ショップのような1ドルショップでも、日本のお菓子が置かれていました。こうした均一価格のお店は手頃なので、近くにあれば一度のぞいてみる価値があります。
値段の目安は?
海外で日本のお菓子を買うときに気になるのが値段です。今回Market Districtで見かけた価格は、ポッキーが1.79〜3.09ドル、コアラのマーチが1.59ドルほど。商品やフレーバー、店舗によって幅はありますが、だいたい1〜3ドル台が一つの目安です。輸入品を多く扱う専門店では、もう少し高くなることもあります。日本のコンビニやスーパーの感覚からすると「少し高いかな」と感じることもありますが、そこは海外価格として割り切るのがよさそうです。安く抑えたいときは、前述の1ドルショップや、セール中の大型スーパーを狙うのがおすすめです。
スーパー以外で買うには
近所のスーパーで見つからないときのために、他の入手先も知っておくと安心です。
まず、**World Market(Cost Plus World Market)**という輸入食品・雑貨のチェーン。ポッキーやハイチュウなど日本のお菓子の品揃えが比較的豊富で、全米に多数の店舗があり、オンラインでも購入できます。日本のお菓子をまとめて見たいときに便利です。
次に、アジア系スーパー(中国系・韓国系・日系の食材店)。日本のお菓子はもちろん、一般スーパーには並ばないような商品まで見つかることがあります。コアラのマーチやぷっちょのように、大型スーパーでは確実でないものも、こうしたお店なら出会える確率が上がります。
そして、どうしても近くになければオンライン。Amazonでも日本のお菓子は幅広く手に入りますし、Bokksuのように毎月いろいろな日本のお菓子が届くサブスク(定期便)サービスもあります。まとめ買いや、日本の限定・季節フレーバーを試したいときに重宝します。
まとめ
海外生活をしていると、見慣れた日本のお菓子を普段のスーパーで見つけるだけで、なんだか少しほっとするものです。もちろん日本に帰ればもっとたくさんの種類がありますが、「アメリカでも買えるんだ!」という小さな発見は、それだけで嬉しくなります。
今回のポイントを整理すると、ハイチュウは森永、ポッキーはグリコ、コアラのマーチはロッテ、ぷっちょはUHA味覚糖。いずれも日本生まれで、味も日本とほぼ同じです。ポッキーによく似たペペロは韓国ロッテの別商品なので、日本の味が欲しいときはメーカーを確認して選ぶのがコツ。海外生活を始めたばかりの方や、日本のお菓子が恋しくなった方は、ぜひスーパーのお菓子売り場ものぞいてみてください。思いがけない出会いがあるかもしれません。
この記事で使える英語
スーパーで日本のお菓子を探すときに使える表現です。
Which aisle is the international food section?(海外食品コーナーは何番通路ですか?)
日本やアジアのお菓子は「international(海外)」や「Asian」コーナーにまとまっていることが多いので、まずここを尋ねるのが近道です。
- Excuse me, which aisle is the international food section?(すみません、海外食品コーナーは何番通路ですか?)
Do you carry Japanese snacks?(日本のお菓子は置いていますか?)
お店で取り扱いがあるか尋ねたいときに。carry は「(商品を)扱っている」という意味でよく使われます。
- Do you carry any Japanese snacks like Pocky or Hi-Chew?(ポッキーやハイチュウのような日本のお菓子は置いていますか?)
I found it!(あった!)
売り場で目当てのお菓子を見つけたときの、ちょっとした一言。家族や友人と探すときに使えます。
- I found it! They have Hi-Chew here.(あった! ここハイチュウ置いてるよ。)




