Kamin Science Centerを訪れたとき、案内板や展示パネルに書かれた言葉を読みながら、「この表現、うまく日本語に訳せないな」と感じる場面がいくつかありました。

この記事では、その体験をもとに、科学館や体験型施設でよく目にする・耳にする英語表現を紹介します。展示の説明から施設の案内まで、実際の場面をイメージしながら読んでいただけると思います。

Kamin Science Centerの体験記はこちらもあわせてどうぞ。

Kamin Science Center体験レポ — 大人でも楽しめる体験型ミュージアム


施設・展示

interactive exhibit

体験型展示

interactiveは「双方向の・操作できる」という意味の形容詞で、exhibitは「展示物・展示コーナー」を指します。見るだけでなく、触れたり操作したりして参加できる展示を表す言葉で、Kamin Science Centerのように体験を重視した施設では頻繁に使われます。

デジタル機器やタッチパネルを使った展示だけでなく、体を動かすコーナーや実験を試せるスペースもinteractive exhibitと表現されます。

例文

  • The museum is full of interactive exhibits that let you learn by doing.(その博物館は、実際にやりながら学べる体験型展示で満ちています。)
  • My favorite interactive exhibit was the one where you could test your reaction speed.(一番気に入った体験型展示は、反応速度を試せるコーナーでした。)

hands-on

実際に手を使って体験する・実践的な

hands-onは「手を使って直接やってみる」というニュアンスの形容詞・副詞で、interactiveよりも「自分の手で触れて動かす」という身体的な関与を強調します。hands-on experience(実体験)、hands-on learning(体験学習)のようにセットで使われることが多いです。

科学館の文脈では、操作できる機器や実験キットなど、文字通り手を動かして学ぶ展示に使われます。

例文

  • It was a hands-on learning experience — I could touch and operate everything on display.(実際に触れて操作できる、体験型の学びの場でした。)
  • Kids learn best through hands-on activities rather than just reading about science.(子どもは科学を読んで学ぶより、手を使った活動を通して学ぶのが最も効果的です。)

immersive

没入型の・引き込まれるような

immerseは「どっぷり浸かる」という動詞で、immersiveはその形容詞形です。展示や体験が周囲を取り囲み、その世界に引き込まれるような感覚を表します。近年はVR体験や大型映像展示など、没入感を重視したコンテンツの説明によく使われます。

「すごく集中できた」「その場にいる感覚になった」という体験を伝えたいときにも使える言葉です。

例文

  • The planetarium show was completely immersive — I felt like I was floating in space.(プラネタリウムのショーは完全に没入できるもので、宇宙を漂っているような感覚になりました。)
  • The Mars exhibition created an immersive environment that made it easy to imagine life on another planet.(火星の展示は没入型の空間で、別の惑星での生活を自然に想像できるようになっていました。)

permanent exhibition / special exhibition

常設展示 / 特別展示

permanentは「恒久的な・常設の」、exhibitionexhibitよりやや規模の大きい展示全体を指す言葉です。いつ訪れても見られる展示がpermanent exhibitionで、期間限定で開催されるものがspecial exhibition(またはtemporary exhibition)です。

チケットを購入する際、どちらが入館料に含まれているかを確認するときにも使える表現です。

例文

  • The permanent exhibitions cover topics from space to the human body.(常設展示では、宇宙から人体まで幅広いテーマを扱っています。)
  • Is the Mars exhibition included in general admission, or is it a special exhibition?(火星の展示は入館料に含まれていますか、それとも特別展示ですか?)

体験・学び

STEM

科学・技術・工学・数学の総称

STEMScience(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・Mathematics(数学)の頭文字を組み合わせた略語です。アメリカでは教育や施設の紹介でごく一般的に使われており、Kamin Science Centerの案内にも頻繁に登場します。

近年はここにArts(芸術)を加えたSTEAMという言葉も広まっています。日本でも「STEM教育」として知られるようになってきました。

例文

  • Kamin Science Center offers STEM programs for students of all ages.(Kamin Science Centerでは、あらゆる年齢の学生向けにSTEMプログラムを提供しています。)
  • Growing up, I never thought I’d enjoy STEM subjects — but this museum changed that.(子どもの頃、STEM系の科目が好きになるとは思っていませんでしたが、この博物館でその見方が変わりました。)

fabrication

製作・ものづくり

fabricateは「製造する・組み立てる」という動詞で、fabricationはその名詞形です。日常語では「でっち上げ」という意味もありますが、科学館やものづくりの文脈では「実際に何かを作ること」を指します。

4th Floorのようなラボスペースではdigital fabrication(デジタル製作)という言葉もよく使われ、3Dプリンターやレーザーカッターなどのデジタルツールでものを作るプロセスを表します。

例文

  • The fabrication lab on the top floor lets visitors design and build their own creations.(最上階のファブリケーションラボでは、来館者が自分でデザインして作品を作れます。)
  • Digital fabrication tools like 3D printers are making it easier than ever to turn ideas into reality.(3Dプリンターなどのデジタル製作ツールのおかげで、アイデアを形にすることがかつてないほど簡単になっています。)

館内のテーマ

space exploration

宇宙探査

spaceは「宇宙」、explorationは「探査・探求」を意味し、合わせて「宇宙探査」を表します。explore(探求する)の名詞形がexplorationで、科学館の宇宙系展示や火星関連コーナーでよく登場する言葉です。

space explorationは宇宙全般の探索を指しますが、特定の探査機や惑星についての展示ではMars exploration(火星探査)のように組み合わせて使われることもあります。

例文

  • The space exploration exhibit showed how far humanity has come since the first moon landing.(宇宙探査の展示では、最初の月面着陸から人類がどれほど進歩してきたかが示されていました。)
  • Learning about space exploration made me curious about what the next big mission might be.(宇宙探査について学んで、次の大きなミッションは何だろうという興味が湧いてきました。)

robotics

ロボット工学

robot(ロボット)に-ics(〜学)を付けた言葉で、ロボットの設計・製作・制御に関する学問・技術領域を指します。Ground Floorにあるロボット展示や、カーネギーメロン大学のロボット殿堂に関連するエリアでも登場する言葉です。

robotics engineer(ロボット工学者)、robotics competition(ロボットコンテスト)のようにも使われ、ピッツバーグはカーネギーメロン大学を中心にロボット工学の分野で世界的に知られた都市でもあります。

例文

  • The robotics exhibit featured real robots developed by researchers at Carnegie Mellon University.(ロボット工学の展示では、カーネギーメロン大学の研究者が開発した実際のロボットが展示されていました。)
  • Robotics is one of the areas where Pittsburgh has a strong international reputation.(ロボット工学は、ピッツバーグが国際的に強い存在感を持つ分野の一つです。)

科学館の展示パネルには、今回紹介したような言葉がさりげなく使われています。意味を知っていると、展示の内容がより深く理解できるだけでなく、一緒に訪れた人と感想を共有するときにも役立ちます。

ピッツバーグに来たらぜひKamin Science Centerへ。英語の表現を意識しながら巡ってみるのも、一つの楽しみ方です。