アメリカで納豆を探していたとき、日本食スーパーの店員さんに「冷蔵と冷凍、どちらがありますか?」と聞こうとして、言葉に詰まった経験があります。また、アメリカ人の友人に納豆を説明しようとしたとき、あの粘り気をどう表現すればいいか一瞬迷いました。

この記事では、そういった場面をもとに、納豆や発酵食品にまつわる英語表現を紹介します。食材の説明から購入・感想まで、実際に使う場面をイメージしながら読んでいただけると思います。

納豆をピッツバーグで手に入れた体験については、こちらもあわせてどうぞ。

アメリカで納豆は買える? — 入手方法と実食レポ


納豆・食品について

acquired taste

食べ慣れると好きになる味/好みが分かれる味

「最初は馴染みにくいが、慣れると好きになる食べ物」を表す表現です。納豆を外国人に説明するときにとても便利なフレーズで、「まずい」というニュアンスではなく、「慣れが必要な味」というニュアンスです。

例文

  • Natto is definitely an acquired taste.(納豆は好みが分かれる食べ物です。)
  • Blue cheese is an acquired taste for many people.(ブルーチーズも、多くの人にとって食べ慣れが必要な味です。)

fermented food

発酵食品

発酵によって作られた食品の総称です。納豆・味噌・キムチ・チーズなども fermented food に含まれます。fermented(発酵した)は形容詞として単独でも使えます。

例文

  • Natto is a traditional Japanese fermented food made from soybeans.(納豆は大豆から作られた日本の伝統的な発酵食品です。)
  • Fermented foods are known for their probiotic benefits.(発酵食品はプロバイオティクスの効果で知られています。)

sticky texture

粘り気のある食感

sticky は「べたつく・粘り気がある」という意味の形容詞で、納豆の最大の特徴を表すのに適した単語です。texture(食感)と組み合わせて使います。

例文

  • Natto has a distinctive sticky texture that surprises many first-timers.(納豆は独特の粘り気があり、初めて食べる人を驚かせることが多いです。)
  • The sticky texture comes from the fermentation process.(この粘り気は発酵の過程で生まれます。)

購入・入手について

availability

入手可能性/手に入るかどうか

「その商品がどこかで手に入るかどうか」を指す単語です。海外で日本食を探すとき、availability はよく使われる表現です。available(入手可能な)という形容詞としても頻繁に使われ、お店で在庫を確認したいときや、「ここでは買えますか?」と聞きたいときに自然に使えます。

例文

  • The availability of natto in the US varies by city.(アメリカでの納豆の入手しやすさは都市によって異なります。)
  • Is natto available at Japanese grocery stores here?(この辺りの日本食スーパーで納豆は手に入りますか?)
  • Do you have natto available?(納豆はありますか?)

refrigerated / frozen

冷蔵の/冷凍の

食品の保存・流通状態を表す形容詞です。refrigerated(冷蔵)と frozen(冷凍)は対になる表現で、納豆を購入する際に実際に目にすることになります。

例文

  • Some stores sell refrigerated natto, while others carry frozen versions.(冷蔵の納豆を扱っているお店もあれば、冷凍のものを扱っているお店もあります。)
  • Frozen natto may have a slightly softer texture after thawing.(冷凍の納豆は解凍後、食感がわずかに柔らかくなることがあります。)

shelf life

賞味期限/保存期間

食品が品質を保てる期間のことです。冷蔵と冷凍では shelf life が大きく異なります。スーパーや通販で食品を選ぶ際に実際に使われる表現です。

パッケージに印字されている表現としては、best by(〜までが最良)や best before(〜以前が最良)がよく使われます。日本語の「賞味期限」に近い意味で、「この日までに食べると品質が保証されます」というニュアンスです。

例文

  • Frozen natto has a longer shelf life than refrigerated natto.(冷凍の納豆は冷蔵のものより保存期間が長いです。)
  • Always check the shelf life before purchasing perishable items online.(生鮮食品をオンラインで購入する際は、必ず保存期間を確認しましょう。)
  • Check the best before date on the package.(パッケージの賞味期限を確認してください。)

食べてみての感想

authentic

本格的な/本物に近い

「本場の味・本物らしさ」を表す形容詞です。海外で日本食を食べたときの感想として使いやすく、「日本で食べるものと変わらない」というニュアンスで使われることが多いです。

例文

  • The natto tasted surprisingly authentic, even though it was made in the US.(アメリカ産にもかかわらず、驚くほど本格的な味でした。)
  • It’s hard to find authentic Japanese food outside of Japan.(日本の外で本格的な日本食を見つけるのは難しいです。)

surprisingly good

意外と良い/想像以上においしい

「期待していなかったが、実際には良かった」というときに使える表現です。surprisingly(驚くほど)は程度を強調する副詞で、ポジティブな感想を伝えるときによく使われます。海外で日本食を食べた感想を話す場面では特に自然に使えるフレーズです。It turned out to be surprisingly good.(食べてみたら意外と良かった)のように、turn out(結果的に〜だとわかる)と組み合わせる形もよく使われます。

例文

  • The natto from Boston was surprisingly good — almost like the real thing.(ボストン産の納豆は意外なほどおいしく、本物とほとんど変わらない味でした。)
  • I wasn’t expecting much, but it turned out to be surprisingly good.(あまり期待していなかったのですが、意外と良かったです。)

実際に納豆を手に入れて食べてみて気づいたのは、こうした表現を一つ知っているだけで、店員さんへの質問も、友人への説明も、ずいぶんとスムーズになるということでした。

完璧な英語でなくても、場面に合った言葉があれば十分伝わります。納豆を誰かに説明する機会があれば、ぜひ使ってみてください。