アメリカに来たら一度は体験してみたいと思っていたものの一つが、MLB(メジャーリーグ)の観戦です。せっかくピッツバーグに住んでいるのだから、いつかPNCパークにも行ってみたいと思っていました。
そして2026年6月9日、ついにその機会がやってきました。この日の対戦カードは、ピッツバーグ・パイレーツ対ロサンゼルス・ドジャース。ドジャースには言わずと知れた大谷翔平選手がいます。さらにパイレーツの先発投手は、メジャー屈指の若手右腕として注目されているポール・スキーンズ。野球ファンでなくても気になる組み合わせです。
今回は、実際にPNCパークで観戦して感じたことや、日本の野球観戦との違いについてご紹介します。
PNCパークへ
PNCパークは、ピッツバーグ・パイレーツの本拠地です。MLBの球場の中でも景観の美しさで高い評価を受けており、外野席の向こうにはダウンタウンの高層ビル群とアレゲニー川が広がっています。テレビ中継では何度も見たことがありましたが、実際に訪れると想像以上でした。「野球場」というよりも、一つの観光スポットのような存在です。

この日の座席はSection 214 Row K、ホームベース上段に位置する席でした。フィールド全体を見渡しやすく、試合の流れがよく分かります。大谷選手の打席も十分に確認できました。
入場前に知っておきたいバッグのルール
PNCパークで最初に驚いたのは、バッグに関するルールです。日本の球場でも手荷物検査はありますが、PNCパークでは持ち込み可能なバッグのサイズに細かい規定があります。一般的なバッグは16×16×8インチ(約41×41×20cm)以内である必要があり、入場時には手荷物検査も行われます。
日本の球場よりルールが細かい印象なので、観戦前に公式サイト で最新情報を確認しておくと安心です。実際、ゲート付近ではバッグのサイズを確認されている人も見かけました。旅行中に訪れる方や初めて観戦する方は特に注意したいポイントです。
試合前はアメリカ国家斉唱から始まる
開場後、試合開始が近づくと観客の視線がグラウンドへ集まります。そして試合前にはアメリカ国家『The Star-Spangled Banner』の斉唱が行われました。観客の多くが立ち上がり、帽子を取って胸に手を当てます。日本のプロ野球ではなかなか見ることのない光景です。
テレビで見たことはありましたが、実際にその場にいると独特の厳かな雰囲気がありました。アメリカのスポーツ文化を象徴する場面の一つだと感じます。
大谷翔平とポール・スキーンズ
この日の最大の注目は、やはり大谷翔平選手です。アメリカでも大谷選手の人気は非常に高く、ドジャースのユニフォームを着た観客を数多く見かけました。ピッツバーグのホームゲームにもかかわらず、大谷選手の打席ではひときわ大きな歓声が上がります。
7回表には大谷選手がタイムリーツーベースヒットを放ちました。打球がフェンス際まで飛んだ瞬間、敵地にもかかわらず球場全体がどよめいたのが印象的でした。
一方、パイレーツの先発はポール・スキーンズ。2023年ドラフト全体1位指名のスター候補であり、現在のパイレーツを代表する選手です。球場の雰囲気からも、地元ファンの期待の大きさが伝わってきました。大谷選手とスキーンズの対決を生で見られるというだけでも、かなり贅沢な体験だったと思います。
試合はドジャースが12対3で勝利。大谷選手の活躍もあり、ドジャースが終始試合をリードする展開でした。
野球を知らなくても楽しめる演出
実際に観戦して感じたのは、「野球を知らなくても楽しめる」ということでした。日本のプロ野球も演出はありますが、アメリカのMLBはエンターテインメント色がさらに強い印象です。
特に印象的だったのが、イニング間のイベントです。回と回の間になると、観客参加型ゲーム、ダンスカメラ、キッズ向けイベント、球場キャラクターによるレースなどが次々に行われます。試合が一時的に止まっても退屈する時間がありません。観客も積極的に参加し、会場全体で盛り上がります。野球のルールがよく分からなくても楽しめる理由がよく分かりました。
球場グルメは高め
アメリカのスポーツ観戦といえば、飲食も楽しみの一つです。PNCパークにも数多くの売店があり、ホットドッグ、ハンバーガー、ナチョス、ポップコーン、プレッツェルなど、アメリカらしい定番メニューが並んでいます。ピッツバーグ名物のPrimanti Brothersの店舗も球場内にあり、地元らしさを感じられます。


ただし価格は決して安くありません。日本の球場グルメと比較してもかなり高めで、ホットドッグ一つでも気軽に買える価格とは言い難く、飲み物も含めると出費はそれなりになります。とはいえ、球場で食べるホットドッグには独特の雰囲気があります。せっかく訪れたのであれば、一度は試してみる価値があると思います。
日本の野球観戦との違い
今回観戦して特に感じたのは、「試合そのものだけでなく、球場全体を楽しむ文化」です。日本では応援団による応援歌やチャンステーマが観戦の中心になることが多いですが、MLBでは少し雰囲気が異なります。
もちろん応援はありますが、家族で観戦する、友人同士で食事を楽しむ、ビールを飲みながら観る、会話を楽しみながら観るというスタイルの人も多く見かけました。スポーツ観戦というより、大きなイベントに参加している感覚に近いかもしれません。
まとめ
2026年6月9日に行われたパイレーツ対ドジャース戦は、私にとってアメリカでの生活を象徴するような体験になりました。大谷翔平選手やポール・スキーンズというスター選手を生で見られたことはもちろんですが、それ以上にアメリカのスポーツ文化に触れられたことが印象に残っています。
試合前の国家斉唱。回の合間に行われる観客参加型イベント。家族や友人と食事を楽しみながら観戦する人々。そして美しいピッツバーグの街並み。

もしピッツバーグに住んでいる方や旅行で訪れる予定がある方は、ぜひ一度PNCパークへ足を運んでみてください。野球に詳しくなくても、きっとアメリカらしい特別な時間を過ごせると思います。



