アメリカで生活を始めると、思った以上に頻繁に通うことになるのがスーパーです。
日本では近所のスーパーに行けば大体のものが揃いますが、アメリカも実は一つのスーパーでほとんどのものが揃います。ただ、店舗ごとに個性がかなり異なるため、使い分けるとぐっと便利になります。
なお、ペンシルベニア州では食料品にセールタックス(消費税)がかからないため、スーパーで食品を買うときは表示価格に近い金額で会計が済みます(セールタックスの仕組みはこちら )。
どのスーパーが安いのか、日本人はどこで買い物しているのか、野菜はどこが新鮮なのか、渡米したばかりの頃はよく分かっていませんでした。ピッツバーグで暮らし始めてから様々なスーパーを利用するようになり、それぞれの特徴が少しずつ見えてきました。
今回は、私が実際によく利用している5店舗を比較しながらご紹介します。これからアメリカ生活を始める方や、ピッツバーグ周辺に引っ越してくる方の参考になれば嬉しいです。
アメリカのスーパーは「使い分け」が便利
アメリカでは一つのスーパーですべてを完結させる人が意外と少ないです。日用品はTarget、野菜はWhole Foods、お菓子はTrader Joe’sというように、目的ごとに使い分ける人も多くいます。
私自身も今ではスーパーによって買うものがほぼ決まっています。
Trader Joe’s
まず紹介したいのがTrader Joe’sです。アメリカでは「Trader Joe’s」、日本人の間では「トレジョ」の愛称で親しまれている人気スーパーです。
日本人駐在員や留学生の間でもファンが多く、私も最も頻繁に利用しているスーパーの一つです。アメリカのスーパーの中では比較的手頃な価格帯でありながら品質が高く、特に冷凍食品・お菓子・調味料は高い人気を集めています。
自社ブランド商品と限定商品が魅力
Trader Joe’sの大きな特徴は、取り扱いのほぼ全てが自社ブランド商品である点です。一般的な市販ブランドはほとんど置いておらず、「Trader Joe’s」のラベルがついた商品が棚を占めています。
そのぶん、他のスーパーでは見かけないユニークな商品や季節限定商品が多く、行くたびに新しい発見があります。「何か面白い商品はないかな」と宝探しのような感覚で買い物を楽しめるのがTrader Joe’sの醍醐味です。
特に人気なのが冷凍食品とお菓子です。Orange ChickenやButter Chickenのような定番冷凍食品に加え、冷凍のお好み焼きやしゅうまいまで置いてあったのには驚きました。アメリカのスーパーでここまで日本食の冷凍食品が充実しているとは思っていませんでした。お菓子もMini Mochi Rice NuggetsやDark Chocolate Dipped French Butter Cookiesなど、リピートしたくなる商品が多数あります。
こんな人におすすめ
- お菓子・冷凍食品をよく買う人
- 新商品を試すのが好きな人
- 自社ブランドにこだわらない人
Whole Foods
Whole FoodsはAmazon傘下の高品質スーパーで、オーガニック・自然食品に力を入れているのが最大の特徴です。
野菜と果物の品質が高い
野菜売り場を歩くと、Organic・Non-GMO・Grass-Fedといった表記が目に入ります。日本ではあまり見かけないこだわりの商品も多く、品質を重視して野菜を選びたい時に頼りになるスーパーです。私がWhole Foodsを利用する理由の一つも野菜で、レタスやベリー類、ハーブなどは品質が高いと感じます。
Amazon Prime会員はお得
Whole FoodsはAmazon傘下のため、Amazon Prime会員だと割引価格で購入できる商品があります。頻繁に利用するならPrime会員であることが前提になってくるほど、特典の恩恵は大きいです。
デリが充実
Whole Foodsのデリコーナーはかなり広く、サラダ、スープ、ピザなど種類が豊富です。特にピザは常に3〜4種類が焼きたてで並んでいるイメージで、忙しい日に立ち寄ると「今日は料理しなくていいか」と思える安心感があります。
価格帯はこの中では高めですが、品質と利便性を考えると納得感があります。
こんな人におすすめ
- オーガニック志向の人
- Amazon Prime会員
- デリを活用したい人
Market District
ピッツバーグ周辺で生活するなら外せないのがMarket Districtです。Giant Eagle系列の大型店舗で、「とりあえずここに行けば何でもある」という安心感があります。

圧倒的な品揃えと価格帯
Market District最大の魅力は品揃えです。野菜・肉・魚・パン・冷凍食品・日用品まで、ほぼ全てが揃います。初めて行った時は店内の広さに驚きました。
Trader Joe’sが自社ブランド中心なのに対して、Market Districtは一般的な市販ブランドも幅広く取り扱っています。「いつも使っているあのブランドが欲しい」という時に頼りになるスーパーです。価格帯はWhole Foodsより安く、普段使いしやすい印象です。
日本食食材も比較的豊富
店舗によりますが、醤油・みりん・豆腐・海苔・わさびなど、日本食の食材が見つかることもあります。完全な日本食スーパーではありませんが、アメリカのスーパーとしては十分健闘している印象です。

こんな人におすすめ
- まとめ買いしたい人
- 特定のブランドにこだわりがある人
- 一か所で買い物を済ませたい人
Fresh Market
Fresh Marketは、5店舗の中で最も価格帯が高いスーパーです。店内はWhole Foodsと比べるとコンパクトで、落ち着いた雰囲気があります。日本でいう成城石井に近い感覚と言えば伝わるかもしれません。
肉・シーフードとデリが充実
精肉コーナーとシーフードの品揃えが良く、「今日は少し贅沢したい」という日に利用したくなるスーパーです。デリコーナーも充実していて、ケーキなどのスイーツも扱っています。
実際にデリでサラダとスープを買ったことがありますが、量り売りで好きなだけ詰めてもらえるスタイルで、種類も豊富でした。ランチや夕食の一品として気軽に利用できるのが便利です。
全体的にオーガニック・自然食品寄りのラインナップで、Whole Foodsと方向性は似ていますが、より食材の質と雰囲気にこだわりたい人向けという印象です。
こんな人におすすめ
- 肉・シーフードの質を重視する人
- 特別な日の食材を探したい人
- 落ち着いた雰囲気で買い物したい人
Target
Targetは厳密にはスーパーというより総合量販店ですが、アメリカ生活では欠かせない存在です。
日用品の強さは圧倒的
洗剤・シャンプー・文房具・収納用品など、生活雑貨全般が揃います。渡米したばかりの頃は生活用品をまとめて揃えるためによく通いました。日用品に関しては、他のスーパーよりここで買う方が品揃えも価格も優れていることが多いです。
店内が広いのでカートを使うのが基本で、初めて訪れた時は「カゴではなくカートで買い物するのか」と新鮮に感じました。
食品売り場も意外と充実
食品売り場は生鮮食品こそ限られますが、冷凍食品・飲料・お菓子・調味料など、生鮮以外の食品はかなり充実しています。日用品の買い物のついでに、他のスーパーで買い忘れた食品を補充するという使い方もできて重宝しています。
こんな人におすすめ
- 日用品をまとめて買いたい人
- ベビー用品を探している人
- ワンストップで買い物を済ませたい人
結局どこがおすすめ?
私なりにまとめると、こんな使い分けになります。
- お菓子・冷凍食品 → Trader Joe’s
- オーガニック・野菜 → Whole Foods
- 普段使い・まとめ買い → Market District
- 少し贅沢したい日 → Fresh Market
- 日用品 → Target
まとめ
アメリカのスーパーは、それぞれ個性がかなり異なります。最初はどこも同じに見えますが、通っているうちに「この商品はここ」「野菜ならここ」というお気に入りが見つかるようになります。
一店舗でも十分生活できますが、使い分けるとぐっと快適になります。私自身、渡米直後は買い物だけでも疲れていましたが、今ではスーパー巡りもアメリカ生活の楽しみの一つになりました。これからピッツバーグで暮らす方や、アメリカ生活を始める方は、ぜひいろいろなスーパーを覗いてみてください。思わぬお気に入りの商品との出会いがあるかもしれません。
この記事で使える英語
5つのスーパーを使い分ける中で、覚えておくと便利だと感じた英語表現です。レジで必ず聞かれる “How are you?” の意味については別記事 で書いています。
aisle(〇番通路・売り場の通路)
店員に商品の場所を聞くと、“It’s in aisle 5."(5番通路にあります)のように案内されます。日本のスーパーではあまり馴染みがありませんが、アメリカでは日常的に使う言葉です。
- Excuse me, which aisle is the pasta in?(すみません、パスタはどの通路にありますか?)
browse(ぶらぶらと見て回る)
目的を決めずに商品を眺めて回るニュアンスの動詞です。Trader Joe’sで新商品を宝探しのように見て回る、あの感覚にぴったりの言葉です。
- I love browsing Trader Joe’s to see what’s new.(Trader Joe’sで新商品を探しながら見て回るのが好きです。)
worth it(その値段に見合う価値がある)
「高いけれど、それだけの価値はある」というときのフレーズです。Whole FoodsやFresh Marketのような高めのスーパーについて話すときによく使えます。
- Whole Foods is expensive, but the quality is worth it.(Whole Foodsは高いですが、品質はその値段に見合います。)
go-to(いつも頼りにしている・定番の)
「迷ったらここ」という定番を表す表現です。my go-to supermarket のように名詞の前に置いて使います。
- Trader Joe’s is my go-to for snacks and frozen food.(お菓子と冷凍食品はTrader Joe’sが定番です。)




