YouTubeを英語学習に使い始めてから、動画の中や英語学習の話題で繰り返し目にする単語がいくつかあることに気づきました。
この記事では、その体験をもとに、YouTube視聴や英語学習の文脈でよく使われる表現を紹介します。字幕の設定から、口語・方言の違い、語学習得の感覚を表すフレーズまで、英語としての使い方を中心にまとめています。
おすすめのYouTubeチャンネルについては、こちらもあわせてご覧ください。
視聴・字幕に関する表現
caption
字幕
動画や映像に表示されるテキストのことです。YouTubeでは画面右下のメニューから字幕をオンにできますが、この操作を英語では turn on captions と言います。
特によく目にするのが CC(Closed Captions)という表記で、「音声を聞き取れない人のために後から付与された字幕」を指します。自動生成のものは auto-generated captions、人が作成したものは manual captions と区別されることもあります。映画や番組では subtitles も同じ意味で使われますが、subtitles はもともと「外国語音声に対する翻訳字幕」を指す言葉で、厳密には別の概念です。
例文
- I always turn on captions when watching English videos.(英語の動画を見るときはいつも字幕をオンにしています。)
- The captions helped me catch words I couldn’t hear clearly.(字幕のおかげで、聞き取れなかった単語を確認できました。)
binge-watch
一気見する
複数のエピソードや動画を続けて大量に視聴することを指す動詞です。binge(どか食い・過剰摂取)という単語が語源で、もともとは飲み食いの「やりすぎ」を表す言葉でした。そこから転じて、動画や番組を「止まらずに見続ける」という意味で広く使われるようになりました。
binge 単体でも動詞として使え、binge on YouTube(YouTubeを見まくる)のように使います。また binge-eating(過食)、binge-drinking(大量飲酒)のように、他の行動と組み合わせて「やりすぎる」という意味を表す複合語にもなります。ニュースや健康記事でも頻繁に目にする単語です。
例文
- I ended up binge-watching the whole series over the weekend.(週末に気づいたらシリーズ全話を一気見していました。)
- Binge-watching English shows is a great way to get used to natural speech.(英語のドラマを一気見するのは、自然な会話に慣れるのに効果的です。)
英語の質・種類に関する表現
colloquial
口語の/くだけた表現の
改まった場ではなく、日常会話で使われるカジュアルな言葉・表現を指す形容詞です。colloquial English(口語英語)、colloquial expression(口語表現)のように使われます。
教科書で習う英語と、ネイティブが実際に使う英語の間にある「温度差」を説明するときに便利な単語です。informal(非公式の)も似た意味ですが、colloquial はより「話し言葉らしさ」に焦点が当たっています。反対語は formal(改まった)です。
例文
- “Gonna” is a colloquial form of “going to."(“Gonna” は “going to” の口語表現です。)
- The textbook doesn’t cover colloquial expressions used in everyday conversation.(教科書には日常会話で使われる口語表現は載っていません。)
dialect
方言
特定の地域や集団で使われる、独自の語彙・発音・文法を持つ言語変種のことです。アメリカ英語にも地域ごとに異なる方言があり、ピッツバーグ独自の方言は Pittsburghese(ピッツバーギーズ)と呼ばれます。
accent(訛り・アクセント)と混同されがちですが、accent は発音の特徴のみを指すのに対し、dialect は語彙や文法の違いも含む、より広い概念です。例えば、ピッツバーグで “yinz”(you all の意味)という単語が使われるのは dialect の特徴です。
例文
- Pittsburgh has its own dialect, sometimes called Pittsburghese.(ピッツバーグには独自の方言があり、ピッツバーギーズと呼ばれることもあります。)
- It took me a while to understand the local dialect.(地元の方言を理解するのには少し時間がかかりました。)
学習・慣れることに関する表現
pick up
自然に身につける
勉強として意識的に学ぶのではなく、生活や会話の中で自然に覚えていくニュアンスを持つ表現です。learn が意識的な学習を含意するのに対し、pick up は「気づいたら身についていた」という感覚に近いです。
物を「拾い上げる」という本来の意味から派生し、「情報や技術を自然と吸収する」という意味で広く使われます。pick up a language(言語を自然に習得する)、pick up an expression(表現を自然に覚える)のように使います。
例文
- I picked up a lot of casual expressions just from watching YouTube.(YouTubeを見ているだけで、くだけた表現をたくさん自然に覚えました。)
- Living abroad, you pick up cultural differences without even realizing it.(海外生活をしていると、気づかないうちに文化の違いを自然と吸収していきます。)
get the hang of
コツをつかむ/慣れる
練習や経験を重ねることで、難しかったことが少しずつできるようになる感覚を表すフレーズです。「ようやく要領が分かってきた」というニュアンスで使われます。
get used to(〜に慣れる)と似ていますが、get the hang of はスキルや操作の「コツ」をつかむことに焦点があります。get used to は慣れること全般に使えるのに対し、get the hang of は「最初は難しかったが、やり方が分かってきた」という達成感を含みます。
例文
- It took a few weeks, but I finally got the hang of driving on American roads.(数週間かかりましたが、ようやくアメリカの道路での運転のコツがつかめました。)
- Once you get the hang of it, listening to fast English becomes much easier.(コツをつかめば、速い英語を聞き取るのがずっと楽になります。)
exposure
触れること/インプット
ある言語や文化に「さらされること・接する機会」を意味する名詞です。語学学習の文脈では特に重要な概念で、exposure to English(英語に触れること)のように使われます。
expose(さらす)の名詞形で、もともとは光や危険などに「さらされる」という意味でした。語学・教育の場では「インプットの量・質」を指す言葉として定着しています。get exposure to 〜(〜に触れる機会を得る)、increase your exposure(インプットを増やす)という形もよく使われます。
例文
- Even casual YouTube watching counts as exposure to natural English.(気軽なYouTube視聴でも、自然な英語へのインプットとして十分機能します。)
- Watching YouTube is an easy way to get daily exposure to English.(YouTubeを見ることは、毎日英語に触れる手軽な方法です。)
海外生活を通じて感じるのは、英語は「勉強する」より「触れ続ける」ことで少しずつ変わっていくということです。気負わずに動画を見ているだけでも、気づけば自然と言葉が入ってくる——そんな感覚が、YouTube視聴の中にも確かにあると思っています。



