ピッツバーグでアパートを探し始めたとき、物件情報に並ぶ表記が日本とまったく違いました。「1LDK」「2DK」のような表記はなく、「1BR 1BA」「2BR 2BA」「Studio」という略語が並んでいます。面積も「750 sq ft」のような数字で書かれていて、どのくらいの広さなのかまったくイメージできず、平方メートルに換算しながら一つひとつ確認していました。

BRとBAの読み方

アメリカの間取り表記の基本は2つです。

BR(Bedroom) は寝室の数を表します。「1BR」なら寝室が1つ、「2BR」なら寝室が2つ。リビング・ダイニング・キッチンは部屋数にカウントされないため、「1BR」でもリビングとキッチンは別に存在しています。

BA(Bathroom) はバスルームの数を表します。「1BA」ならバスルームが1つ、「2BA」なら2つ。「1BR 1BA」は寝室1つ・バスルーム1つの物件を意味します。

日本の表記との対応はおおむね以下の通りです。

アメリカ日本の近い表記
Studioワンルーム
1BR1LDK
2BR2LDK
3BR3LDK

ただし日本の表記はリビング・ダイニング・キッチンの有無を明示しているのに対して、アメリカの表記は寝室とバスルームの数だけを示しており、共有スペースの広さは別途確認が必要です。

Studioとは何か

寝室が独立していない物件は「Studio(スタジオ)」と呼びます。日本のワンルームに近い概念で、ベッドエリアとリビングエリアが同じ空間にある間取りです。キッチンは付いていることがほとんどです。一人暮らしや短期滞在向けが多く、1BRより家賃が低い傾向があります。

0.5バスとは何か——ハーフバスの仕組み

バスルームの数が「1.5BA」「2.5BA」のように小数で表記されることがあります。これはハーフバス(Half Bath)の存在によるものです。

フルバス(Full Bath)はトイレ・洗面台・シャワーまたはバスタブが揃ったバスルームです。ハーフバスはトイレと洗面台のみで、シャワーもバスタブもありません。パウダールームとも呼ばれ、来客用や洗面・トイレ専用として使われることが多い。

「1.5BA」は、フルバスが1つとハーフバスが1つある物件を意味します。「2.5BA」ならフルバスが2つとハーフバスが1つです。

バスタブがない物件が多い

日本ではバスタブのある浴室が標準的ですが、アメリカのアパートではシャワーのみでバスタブがない物件が珍しくありません。特に新築や近代的な物件でこの傾向が強く、シャワーブースのみというレイアウトが増えています。バスタブを重視する場合は、物件情報の写真や内見時に事前に確認するのがおすすめです。

一軒家を借りるという選択肢

アメリカでは一軒家(Single Family Home)を丸ごと借りるという選択肢もあります。アパートと同じようにBR・BAで表記され、3BR 2BAなど寝室が多い物件が多い。庭付きや車庫付きの物件も一般的で、ペットを飼いたい場合や広さを重視する場合に選ばれることが多いです。

アパートに比べると管理会社ではなく個人オーナーが貸し出しているケースも多く、交渉や手続きが異なることがあります。ピッツバーグ近郊でも郊外エリアを中心に一軒家の賃貸物件が多く見つかります。

物件を探すときはZillowが便利

アメリカで物件を探すときによく使われるのが Zillow(ジロー) です。売買・賃貸の両方に対応しており、地図から物件を探せます。

フィルター機能でBR数・BA数・家賃の上限・ペット可否・物件タイプ(アパート・一軒家・タウンハウスなど)を絞り込めます。面積(sq ft)でも絞り込めるため、広さの感覚をつかむ練習にもなります。賃貸専門サービスとしてはApartments.comなどもあります。

面積の単位:平方フィートの感覚

物件情報の面積は「sq ft(square feet、平方フィート)」で表記されます。日本の平方メートルに慣れているとピンと来ないので、換算の感覚を覚えておくと便利です。

1平方フィートは約0.093平方メートルなので、おおよそ10で割ると平方メートルの目安になります。

sq ft平方メートル目安イメージ
500 sq ft約46㎡Studio〜1BR
700 sq ft約65㎡1BR広め
1,000 sq ft約93㎡2BR標準
1,500 sq ft約139㎡一軒家・3BR

日本の1LDKの平均が約35㎡程度であるのに対して、アメリカの1BRは60〜80㎡程度が一般的で、部屋の広さは全体的に日本より大きいことが多いです。

その他の表記

物件情報でよく見かける略語をいくつか補足しておきます。

Den(デン) は書斎や多目的部屋として使えるスペースで、正式な寝室ではないが個室として使える場合があります。「1BR + Den」のように表記されます。寝室扱いではないため家賃は抑えられますが、実質的に2部屋として使えることもあります。

Loft(ロフト) は天井が高い物件に多く見られる中2階のスペースです。寝室として使えることもあります。

BRとBAの読み方さえ覚えてしまえば、あとは数字を読むだけです。ハーフバスや平方フィートの感覚が加われば、Zillowで物件を眺めるのがぐっと楽しくなります。

参考